アテネ最終日

本日はアテネフランセ授業最終日。4月からは大学の授業を中心にフランス語の勉強を続けていこうと思っている私は、夏までアテネに来ることはほとんどない。
そうなると、ここで知り合った方々と会う機会がほとんどなくなってしまう。
そんなことを考えながら、いつものように家から30分ほどかけて御茶ノ水に向かう。
そして授業開始5分前に無事に教室に到着。
すこしして授業開始のブザーが鳴る。このけたたましいブザーの音を聞くのも今日が最後だ。
授業開始時には、13人くらいしか教室にいなかった。でも、授業中に少しずつ増えていった。
思えば、日が経つに連れて少しずつ受講者の数も減っていった。最初は30人くらいいたはずなのだが、最終的に残ったのは20人くらいだ。
さて、今日はこれまでやってきた発音プリントの総復習から始まった。食べ物リスト、田舎リスト、動物リスト全部で300くらいの単語を読む。
まだまだ自分の発音はぎこちない。でも二ヶ月前の間にかなり進歩したという確信はある。
次は「la cigale et la fourmi」の詩を読む。
この詩は努力して暗記しただけに、思い出深い。最後のjean de la fontaineのところを、私が発表の時にjean de la fourmiいい間違えたことで、ボニエ先生にずっとからかわれ続けた。苦い思い出であると同時に、楽しい思い出でもある。
詩を朗読した後は、宿題の答え合わせ。これまでほとんど欠かさず宿題やってきていた。我ながら偉いと思う。アラビア語の時は宿題やるのが面倒くさくて確信犯的にやらないこともあったのに。モチベーションの違いで、こうも違うものだ。
宿題の答え合わせが終わると、レッスン11をやる。結局、12課まで終わらなかった。どうせなら、教科書一冊終わらせたかったと思うが、仕方がないので自分で勉強しよう。
授業中に寄せ書き用紙が回ってくる。ボニエ先生に宛てたメッセージカードを作るためだ。発案者は川村さん。
そうそう、川村さんは12時頃に早退された。というのも、今日の授業後に川村さんは自宅に私たちを招いてくれることになっていて、その準備をするために帰られたのである。申し訳ない。
12時50分に授業は終了。「それでは皆さん、教会に行きましょう」というボニエ先生の一声で移動開始。
これから先生も一緒に、川村さん宅(世田谷区の弦巻教会)に移動である。
アテネから神保町→三軒茶屋→世田谷というルートで川村さん宅まで向かう。
途中で、東急世田谷線という路面電車を利用した。藤沢に住んでいた頃にも江ノ電に乗ったことはなかったので、路面電車に乗るのははじめてである。電車なのに切符を買わないというシステムに驚いた。
そして2時少し前に無事に弦巻教会に到着した。
最初に教会に案内していただく。そこで川村さんがオルガンを弾いてくださった。オルガンから伝わる音の振動が心地よかった。
しばらくして牧師館に移動。ここで昼食を取る。昼食は川村さんがご用意してくださった。
予想だにしなかった豪華な食事がたくさん出てくる。どれも美味しい。チーズのサラダが美味しかった。
食事が一段落ついて、ピアニスト福原さんの出番になった。ラフマニノフの曲を二曲弾いてくれた。郁美ちゃんのリアクションが面白かった。「あー、もう涙が出そう」「何でこんな小さな体からあんな力強い音が出るの!?」と目をきらきらさせながら、言っていた。
福原さんの演奏が終わり、記念写真をとったところでボニエ先生は授業があるとかで再びアテネに向かわれた。
その後、渕さんや村井さんも帰った。こんな感じでぼちぼち人も減り始めた。
夕方には川村さん宅を失礼し、渋谷で飲むことに。でも、残っていた全員が行ったというわけではなく、何人かは帰った。別れ際、電車に残る福原さんと田畑さんに対して手を皆で手を振りつづけた。周りに奇異の目で見られた。まぁいいや。
渋谷での飲み会のことは割愛。田中さんに言われたこと。「もっと早く言ってくれたら色々できたのに〜」。ごもっとも。私は屁たれだ。
バイト先から「今日はこなくてよくなった」という連絡が入り、結局終電まで飲んだ。楽しかった、本当に楽しかった。
今日でクラスは最後だが、クラスの皆さんとはこれからも連絡を取りつづけたいと思う。
アテネに通うことにして、本当によかった。
また夏は通いたい。それまではSFCフラ語の勉強頑張ろう。